樹脂粘土で作るミニクロワッサン!作り方・着色のコツ【ミニチュアフード】

樹脂粘土で作るミニクロワッサンの作り方と着色のコツミニチュアフードの作り方

樹脂粘土でちっちゃなクロワッサンを作ってみようのコーナーです。
ミニチュアクロワッサンの作り方と、作るために準備する材料や道具などなどを紹介しています。

はじめてミニチュアパンを作る人にも分かりやすいように書いていますので、説明がくどい部分もあるかもしれません。
よく分からない箇所がありましたらお気軽にコメントしていただけましたら追記致します。

使うもの・材料

ミニチュアなクロワッサンを作るために、準備したいものはこちら。
詳しくは後述するとして、まずは使うものを一覧でまとめて書き出しておきます。

必要な材料

  • 樹脂粘土(軽量と書かれていないもの)
  • 水性アクリル絵の具(色:イエローオーカー)
  • 焼き色の達人(色:茶、こげ茶)
  • ツヤ出しニス

必要な道具

  • カラースケール(粘土を計量する)
  • 定規
  • カッター
  • 7本針(歯ブラシで代用可能)
  • つまようじ
  • 小型の平筆(ツヤ出しニスにハケがついていない場合のみ)
  • 粘土板(下敷きなどで代用可能)
  • クロワッサンの写真

「必要な道具」に関しては、場合によってはつまようじと平筆は準備しなくても全然問題ありません。
7本針は歯ブラシで代用することもできるので、道具はご自宅にあるもので全部用意できてしまう可能性も高いです。
カラースケールだけは用意する必要が出てくるかもしれません。

「必要な材料」に関しては、がんばって全部用意してください。

では、それぞれの道具の用途や使いどころなどを詳しく説明していきます。
説明はいらぬという人は読み飛ばしてくださいませ。

必要な材料

ミニチュアクロワッサンを作るために必要になってくる材料は以下のものです。

  • 樹脂粘土(軽量と書かれていないもの)
  • 水性アクリル絵の具(色:イエローオーカー)
  • 焼き色の達人(色:茶、こげ茶)
  • ツヤ出しニス

中でも特に必須級なのは、樹脂粘土と絵の具の2つ。
樹脂粘土と絵の具さえあればミニクロワッサンを作ることができます。
ですが、この2点はあくまでも必要最低限という話です。

焼き色の達人があると見違えるほどクロワッサン感がでますし、ニスも塗るとよりおいしそうに見えますので、もし揃えられそうであればぜひ。
また、ニスは乾燥後の樹脂粘土の表面を強化する役割や、焼き色の達人(着色料)が剥がれていかないように保護する役割もあります。

では、それぞれの材料について説明していきます。

樹脂粘土

なくてははじまらないのは樹脂粘土です。
今回は、ハードタイプの樹脂粘土を使って作っていきます。

ですので、クロワッサンに使う樹脂粘土には、「軽量」という言葉が書かれていない樹脂粘土を選んでください。
粘土のパッケージに「軽量」や「ソフト」と書いていないものであればハードタイプの粘土になりますので、大丈夫です。

というのも、クロワッサンはサクサクとした食感のパンだからです。
ですので、軽量の樹脂粘土ではなく、ただの樹脂粘土を使って作っていきます。

ちなみに軽量樹脂粘土を使うと、パンケーキやどら焼きの皮の部分などのふわっもちっとした質感のクロワッサンになります。

着色料

クロワッサンを作るために使う着色料はこの2つ。

  • 水性アクリル絵の具(色:イエローオーカー)
  • 焼き色の達人(色:茶、こげ茶)
水性アクリル絵の具

粘土の着色にはイエローオーカーと呼ばれる色を使っていきます。
イエローオーカーは、簡単にいうと優しい黄色のような色です。
これを粘土に混ぜることで、パンを焼き上げる前の生地のような色味を出すことができます。

ご自宅に水彩アクリル絵の具のセットがある場合は、セットの中にイエローオーカーという名前の色があるか見てみるのもおすすめです。
また、画材屋さんではイエローオーカー色の絵の具を単体で販売しているところもあります。

焼き色の達人

焼き色の達人は、タミヤさんというところが出している、ミニチュア専用の着色料です。

ユザワヤなどの手芸店や、模型作りの材料を売っている電気店などに売っていることがあります。
ただ、売り切れていることも多いので、あらかじめ電話などでお店に問い合わせをして、商品があるかどうか確認をとっておくと安心です。

お問い合わせをする際には、「タミヤ」「ミニチュア用の着色料」といったキーワードを含むと店員さんも分かりやすいかと思います。

もしも急ぎでないのであれば、通販で買ってしまうのが手っ取り早くておすすめ。

つや出しニス

つや出しニスは、クロワッサンに仕上げのツヤツヤ感を出すために使います。
最悪、ニスを塗らなくても着色のみでクロワッサンっぽくはなりますが、ツヤツヤ感が出ていた方がよりクロワッサンらしく見えるので、ニスを用意できそうならぜひ。

ツヤ出しニスも、手芸店や模型作りの材料を売っている電気店などで売られています。

オススメはタミヤさんの、「ハケ付き」のツヤだしニスです。
これは、つや出しニスの容器に元からハケがついているものです。
ハケがついていると、マニキュアなどを塗る感覚でツヤ出しニスを塗ることができるのでかなり便利なのです。

ハケがついていないツヤ出しニスの場合は、平筆を用意しましょう。
ちいさなものにちょんちょんと塗っていくので、筆の先端が小さめな平筆がおすすめです。

必要な道具

ミニチュアクロワッサンを作る際に、使うことになる道具一覧はこちら。

  • カラースケール
  • 定規
  • カッター
  • 7本針(歯ブラシで代用可能)
  • つまようじ
  • 小型の平筆(ツヤ出しニスにハケがついていない場合のみ)
  • 粘土板(下敷きなどで代用可能)

こちらは全部必要というわけではありません。
揃えなくても全然問題なく作れる道具もあります。

ただし、7本針やカッターなどの「クロワッサンの質感を出すための道具」は必須級といえます。
7本針はつまようじやたわしなどでも代用できます。
詳しくは後述しますね。

では、それぞれについて詳しく説明していきます。

カラースケール

カラースケールは、粘土を必要な分量だけ取り出すために使います。

カラースケールで測ることで、使う粘土の量を簡単に把握できます。
使う粘土の量を測っておくことで、今後またクロワッサンを作りたい!となった時に、均一なサイズ感で作ることができます。

カラースケールはパジコさんが出しているものを使っています。
売っている場所としては、UVレジンという道具の扱いがある手芸屋さんなどでは取り扱いがあるお店が多いです。
というのも、カラースケールはもともとはUVレジンで使う道具として売られているためです。

近場にそういった店舗はなさそう……などという場合には、通販もおすすめです。

カラースケールは絶対ではない

カラースケールは、「これがないと作れない!」という道具ではありません。

試しに1個だけ作ってみたいという場合や、そんなに厳密にサイズ感を揃えなくてもいいと思う場合にはカラースケールは必要ないです。
カラースケールがなくても、お家にある計量器でも粘土の量を測ることもできます。

また、定規でも大体の粘土の大きさを測り、サイズ感の目安にすることができます。
粘土を丸めた大きさで大体のサイズ感を測るので、計量器よりは正確さに欠けるかもしれませんが、ないよりはいいです。

質感を出すための道具

クロワッサンの質感を出すためには、この2つの道具を使います。

  • カッター
  • 7本針(もしくは歯ブラシなどで代用も可)

カッターと7本針は、クロワッサン生地の質感を出すために使います。
このふたつはめちゃくちゃ使います。
粘土の次にメインとなる道具といっても過言ではありません。

カッターは粘土用のものもありますが、文房具屋さんなどで売られている普通のカッターでも全然問題ありません。

7本針は歯ブラシでも代用することができます。
ですが、おすすめは7本針です。
というのも、クロワッサン生地の質感を出そうとこだわっていると、だんだんと粘土が乾いてきてかたくなってしまうため。

7本針は歯ブラシとは違い、針(ブラシ部分)が全て金属製の素材です。
ですので、多少粘土が乾燥してきても、かたさに負けずに質感を出していくことができます。なので7本針のほうが使い勝手がいいわけです。

歯ブラシで7本針の代用をする場合は、ブラシ部分のかたさが最も硬い歯ブラシを選ぶのがおすすめです。

7本針は、樹脂粘土系の道具を扱っている画材屋さんや手芸屋さんで見かけることがあります。
粘土ツールの一種です。
もしも店頭で探すのが大変な場合は、こちらも通販でさくっと買ってしまうといいでしょう。

7本針の代わりに使える道具

7本針の代用として使える道具の一例を挙げておきます。

7本針の代わりに使えるもの

  • 歯ブラシ
  • つまようじ
  • 金ブラシ
  • たわし

中でもおすすめなのは、たわしや金ブラシなどの「ブラシ部分がしっかりと硬いもの」です。
特に金ブラシは、7本針とよく似た特徴をもっていますので、7本針の代用品としておすすめです。

上記に挙がっていないものでも、ブラシ状になっているものや細かい点をつけることができる針状のものであれば7本針として代用することができます。

塗りで使う道具

クロワッサンの塗りで使う道具はこの2つ。

  • つまようじ
  • 小型な平筆

つまようじは、粘土に着色をするときに使います。
それだけですので、つまようじ以外のもので代用しても良いですし、つまようじを使わなくてもできるわい!という人はつまようじを用意する必要はないです。

ただ、つまようじがあると、粘土につける絵の具の量をとても細かく微調整することができるのでおすすめです。

平筆は、クロワッサンにニスを塗るときに使います。
つや出しニスにハケがついているタイプのものが手元にある場合は、平筆は用意しなくて大丈夫です。

粘土板

粘土板は、粘土をこねるための板のことです。

幼稚園や小学校で、よく図画工作なんかの時間で使った青い板も粘土板だよ。

粘土板は、あったら便利だよというだけですので、用意しなくても全然問題ありません

ミニチュアフードを作るのは何かと机が汚れますので、汚れ防止という意味でも粘土板を用意しておくのはおすすめ。

また、粘土をこねたり成形したりしていると何かと小さなゴミやチリがいつの間にか粘土にくっついていた!なんてことも少なくありません。
粘土をこねるためのキレイな場所を作るためにも、粘土板はオススメなのです。

とはいっても、ミニクロワッサンであれば、作っている最中に机にべたべたと粘土がくっつくということもそんなにないです。
もちろん、使う樹脂粘土の質感にもよってはきますが。

ですので、下敷きやクリアファイル、サランラップやアルミホイルなどなどで粘土板の代用をしてしまうのも良いでしょう。

クロワッサンの写真

なんのへんてつもないクロワッサンの写真です。
スマホとかパソコンの画面にクロワッサンの画像を表示しておきましょう。

これはもちろん、用意しなくたってミニクロワッサンは作れます。
作れますが、よりリアルなクロワッサンを作りたい場合は、参考になるものを用意しておいたほうが格段に作りやすいです。

クロワッサンの写真を用意するかしないかでどのくらいミニチュアクロワッサンの完成度が違ってくるかは、試しに絵を描いてみるとわかるかもしれません。

自分の頭の中にあるクロワッサンのイメージで描いたクロワッサンと、実際のクロワッサンの写真を観察しながら描いた絵では、細部が異なってくるはずです。
たとえそれが絵ではなく粘土であっても、同じような現象が起きるはずです。

ミニチュアクロワッサンの作り方

必要なものが準備できたら、いよいよミニチュアクロワッサンを作っていきましょう!

まずは作り方の手順を流れで確認しておきましょう。

STEP
粘土を計量する
クロワッサンを作るのに必要なだけの粘土を取り出す。
STEP
着色する
クロワッサン生地の色をイメージしながら粘土を着色。
STEP
成形
クロワッサンの形を作る。
STEP
質感をつける
クロワッサン生地の質感をつける。
STEP
焼き色をつける
焼き色や焦げ感をつける。
STEP
つや出しニスを塗る
粘土を乾かしたら、つや出しニスを塗る。
STEP
完成!
ニスを乾燥させたら、ミニチュアクロワッサンの完成!

この中でも、特に重要なのは「成形」と「質感をつける」の手順です。
この2か所で、いかに樹脂粘土をクロワッサンに見せるかがほとんど決まってしまいます。

がんばっていきましょー!

では、いざ順を追って詳しく解説していきます。

粘土を計量する

まずは粘土を計量します。
言い換えると、クロワッサンを作るのに必要な分だけの粘土をとります。

ちなみに、計量を行う、すなわち使う粘土の量をあらかじめ決めておくのは、サイズ感をそろえるためです。
これを行うことで、今後たくさんのミニチュアクロワッサンを作ろうと思った時に、全てのクロワッサンのサイズをそろえることができます。

目分量だとどうしてもバラつきがでてきてしまうのですね。

使うもの

使うものはこの3つです。

  • カラースケール
  • 定規
  • 粘土

カラースケールは、粘土の計量が終わったあとはもう出番がないので、どこかにしまっちゃっても大丈夫です。

やり方

ではやっていきましょう。
まずは粘土を取り出す前に、カラースケールと定規を用意してください。
粘土はまだ使いません。

カラースケールの円形の内側から内側までを定規ではかります。

カラースケールの円形の内側から内側までを定規ではかる

小さい穴からはじめて、円形の直径が1cmになる円形を見つけてください。
ちなみに、パジコのカラースケールを使っている人はEが1cmの直径です。

このEの円形の穴に、粘土を詰めていきます。

完璧に1cmにならなくても大丈夫です。
あくまでもサイズ感の目安ですので、気楽めにいきましょう。

粘土を詰めたら、穴からはみ出る余分な粘土は手でちぎってしまいましょう。
穴のフチに擦り付けるようにしてちぎると、簡単にちぎれるはずです。

カラースケールから粘土を取り出す

こんな感じ。
あとは穴から粘土を取り出すだけです。
取り出しづらい場合は、カラースケールに付属していた棒やつまようじなどを使ってほじくります。
フチをつまようじなどでぐるっとやると取り出しやすくなったりします。

これが、ミニクロワッサンを作るために使う粘土の量です!

カラースケールで測った1cm玉の樹脂粘土の大きさ

ちなみに、カラースケールはもう使わないので、どこか遠くの方に置いたり収納してしまっても大丈夫ですよ。

粘土を着色する

必要な量の粘土が用意できたら、今度は着色をしていきましょう。

ここでつける色が、粘土自体の色になります。
つまり、クロワッサンの地の色になるということです。詳しくは後述します。

使うもの

粘土を着色するために、以下のものを用意してください。

  • イエローオーカー色の絵の具
  • つまようじ
  • ティッシュ(なくても大丈夫)

着色のため、イエローオーカー色の絵の具とつまようじを用意します。

また、ティッシュを折りたたんだものをそばに置いておくと、絵の具のついたつまようじを置いておく場所ができるので作業がスムーズに進みます。

色のイメージをかためる

粘土に絵の具を練りこんでいく前に、どんな色にするかのイメージをかためましょう。
例えば、私は今回はこんなイメージで着色していきます。

  • クロワッサンのよく焼かれていない部分の生地の色
  • 焼き色のついていない部分の生地の色をイメージ

着色を始める前にどんな色にしようか、どこまで濃い色にしようかのイメージをかためておきましょう。
本物のクロワッサンの画像などを検索して参考にしてみるのもオススメです。

近所のパン屋さんにクロワッサンを買いに行って今日のおやつにするのもイイヨ。

今回は、クロワッサンを作ります。ですので、ここで着色したい色味のイメージは「クロワッサンのよく焼かれていない部分の生地の色」です。
こんがり焼けたクロワッサンにしたいなら、濃いめに色を付けてもいいですし、焼けた部分と焼けていない部分の差をだしたい場合は気持ち薄めに色をつけてもいいです。

なお、焼き色に関してはあとで着色していきます。
もっというと、粘土をクロワッサンの形に成形したあとにつけます。

ですので、ここでは「焼き色のついていない部分のクロワッサン生地の色」をイメージして着色していきましょう。

やり方

色のイメージがかたまったら、いざやっていきましょう。

まずは絵の具をつまようじに取っていきます。
絵の具の出る口につまようじを入れて、少量の絵の具をつまようじにつけます。

ミニチュアフードの着色のやり方と手順解説

どのくらいの絵の具の量でどのくらい粘土が染まるかの感覚がつかめるまでは、ほんとうにちょっとずつの絵の具の量で着色していきましょう。

というのも、濃くなってしまった粘土の色を薄めるのは難しいですし、なにより色を薄めるために粘土を使うのはちょっともったいないからです。
でも薄い色である分には、絵の具を付け足していくだけでいいので簡単です。

つまようじに絵の具をとれたら、粘土を用意していよいよ着色です。

粘土は丸めて、ちょっと押しつぶしておきましょう。
つまようじについた絵の具を、粘土の中央につけます。

ミニチュアフードの着色のやり方と手順解説

絵の具をつけたら、中央の絵の具を周りから包み込むような感覚で粘土を練りこんでいきます。

粘土の練り始めは、指に絵の具がつかないように注意です。
指に絵の具がべったりとついてしまうと、色むらの原因にもなります。
粘土に色がついた箇所は、触ってももう指に絵の具がべったりとつくということはないです。なので安心してがっつり練りこんでいきましょう。

粘土に色むらがなくなるまで混ぜましょう。
いい感じに混ざると、こんな感じになります。

イエローオーカー色の樹脂粘土の色の画像

パンの生地の色をイメージして、満足のいく色の濃さになるまで絵の具を付け足し、練りこむを繰り返していきます。
満足のいく色になったら、着色はおわり。

絵の具とつまようじはこの後は出番がないため、どこかへしまっても大丈夫です。

形を作っていく

着色ができたら、成形にはいります。

成形ですので、「クロワッサンっぽいシルエット」な形にしていく工程です。
使うものは粘土と自分の指だけです。

先ほど練り練りした粘土を、まずはきれいに丸めましょう。
きれいな円形からはじめたほうが成形がしやすいからです。

丸める際は、粘土に線がでないくらいきれいに丸めます。
埃などの目立つゴミが混ざっていたら、それも取り除いておきます。
理由としては、この成形したものを土台にどんどん作っていくためです。
粘土の線やごみが残った状態のまま進んでしまうと、その状態でクロワッサンが完成してしまいます。
あとから取り返しもつかないので、この段階でできるだけきれいな状態の粘土にしておきましょう。

丸めることができたら、いよいよ成形です。

丸めた粘土を、楕円のような形になるよう、やんわりと指で転がします。
そしたら、楕円の両端をやんわりととがらせます。
両端をとがらせるときは、中央に粘土が寄るようなイメージでやってみてください。

そうすると、こんな形になります。

ミニチュアクロワッサンを作るための基礎の粘土の成形

どことなくオムライスのような形をしています。

オムライスっぽいですが、これにて成形は終わりにしてもいいです。
丸まったクロワッサンにしたい場合は、ちょっとカーブをつけましょう。
爪が長い人は、粘土に爪の跡が残らないように注意です。

あからさまに丸まっているクロワッサンにしたくない場合も、両端が若干内側に向いているとクロワッサンっぽさが増すのでおすすめですよ。

複数作る場合は長さをはかる

なお、複数のクロワッサンを作りたい場合は、この成形の段階で、どのくらいの長さになっているかを定規ではかっておきましょう。

サイズ感を統一するために粘土の大きさを測る

この写真のものは1.5cmですね。
なので、またクロワッサンを作る際には同じように1.5cmのクロワッサンにすると、クロワッサンを並べたときに統一感がでて見栄えします。

生地の質感をつける

成形ができたら、いよいよ質感をつけていきます。

ミニチュアクロワッサンの「クロワッサンっぽさ」は8割がここで決まります。
あとの2割は着色です。
ですので、はりきって質感をつけていきましょう。

使うもの

パン生地の質感をつけるために使うものは、この2つ。

  • 7本針(もしくは歯ブラシ)
  • カッター

7本針は歯ブラシやたわしなどでも代用できます。
カッターは、粘土用の成型ツールをお持ちの方は、そちらを使っても大丈夫です。

やり方

ミニクロワッサンの質感をつける

まずは7本針もしくは歯ブラシで、生地のざらざらした感じを作っていきます。

7本針で粘土の表面をとんとんとつついてみたり、粘土がやぶれない程度にひっかいてよりを作ってみたり。
クロワッサンのイメージを頭で念じてがんばります。

また、7本針で粘土をつついていると、若干粘土の形が変わってきます。
ここでも、クロワッサンっぽい形が崩れないように、よりクロワッサンっぽい形になるようにを意識して7本針でつついていきましょう。

生地の雰囲気が作れたら、カッターでクロワッサンの筋をいれていきます。
まずは軽くあたりを入れましょう。

筋は、中央寄りから入れていくのがおすすめです。
端っこから線を入れると、中央部分の生地の面積が大きくなりすぎてしまうことがよくありました。

あたりを入れたら、しっかりと線をつけていきましょう。
コツは、ちょっとナナメの角度でカッターの刃を粘土にいれることです。

クロワッサンは、本来は平たく伸ばした生地をくるくるっと巻いて成形します。
ですので、クロワッサンのあの筋は、生地同士が上と下に重なって作られる筋です。
そのことをイメージして、筋をつけていきます。

中央にある部分が、もっとも上にくる生地です。
端にいけばいくほど、生地は下になります。

粘土に切り込みを入れるという感覚ではなく、粘土を下に差し込むというイメージでカッターの切り込みを入れましょう。

こんな感じになりました。

ミニクロワッサンを作るときの質感付けのコツ

矢印で指している部分を見比べてみると分かりやすいです。
平面に写ってしまう写真では一見大した違いはないように見えますが、いろいろな角度から見るとけっこう切り込みの深さに差があります。

こだわって切り込みをいれていると、7本針でつけた生地の質感が薄まってくる時もあります。
そういうときは、また7本針に持ち替えて、入れた切り込みに気を付けながら質感をつけていきます。

満足のいくまで、7本針で質感をつける→切り込みを入れるの2つを繰り返していきましょう。

乾燥させる

質感・切り込みともに満足いくまで仕上がったら、乾燥させていきます。
乾燥させてからの方が、このあとに行う焼き色をつける工程がやりやすいためです。

乾燥をさせずにすぐに焼き色の着色をはじめても良いですが、その場合は粘土の形やつけた質感がなくならないように気を付けながら行うことになります。

乾燥させる時間は、自然乾燥では大体30分~1時間ほどです。
粘土の内部までしっかり乾燥させたい場合は、1日~2日かかります。
とはいっても、お部屋の環境やお使いの粘土によっても乾燥時間は変わってくるので、粘土のパッケージやお部屋の湿度を見て時間は調整してみてください。

ちなみに私は、絶対に粘土の形を変えたくないので、毎回1日ほど乾燥させてから焼き色の着色を行っています。

焼き色をつける

クロワッサンに焼き色をつけていきましょう。
クロワッサンの写真をそばに置いておくと、色をつけやすいのでおすすめですよ。

色をつけることで、クロワッサンらしさがぐっと増します。

使うもの

クロワッサンらしい焼き色をつけるために使うものは、以下の2つ。

  • 焼き色の達人
  • 手を汚したくない場合はゴム手袋やティッシュなど

焼き色をつけるので、「焼き色の達人」を用意してください。
今回は、パレットの中の茶とこげ茶の2色を使って焼き色をつけていきます。

焼き色の達人はパウダー状の塗料なので、塗った部分に触ると意外と手も汚れます。
手を汚したくない場合はティッシュやゴム手袋などをつけて作業を行うといいです。
ちなみに、ゴム手袋は蒸れますが、手についた塗料のせいで作品を汚したくないなんて場合にはおすすめです。

やり方

まずは茶色から、色を置いていきます。
焼き色の達人に付属のアイシャドウチップで、クロワッサンの表面に茶色を塗っていきます。

むらがでないよう、まんべんなく塗りましょう。
しっかりと乾燥させていれば、形が変わってしまうこともないので安心してぬりぬりできます。

どこまで濃い茶色にするかはお好みで。
濃い茶色にするとよく焼けてる感じがでますし、薄めの茶色であれば色の濃淡がくっきり出ておいしそうに見えるはず。

茶色が塗れたら、次はこげ茶を使って、焦げた雰囲気をだしていきます。

こげ茶の色は、たくさん塗ってしまうと焦げたクロワッサン感がでてしまうので、ほどほどに色を置いていきましょう。

クロワッサンの実物の写真をみるとわかりますが、こげた色がついているのは大体、以下の3か所です。

  • クロワッサン中央の最も高さがある部分
  • クロワッサンの両端
  • 生地にもっとも高さがある部分

ですので、ミニチュアクロワッサンにもこの3つの箇所に重点的に焦げ茶の色を置いていくとよりリアルになるはず。

こんな感じになりました。

つや出しニスを塗る

焼き色を塗り終えたら、つや出しニスを塗っていきます。
ニスを塗っている最中は、お部屋の換気も忘れずにしておきましょう。

ちなみにつや出しニスを塗らないと、クロワッサンを触るたびに塗った塗料が剥がれてきてしまいます。
飾ったりドールなどのお人形に持たせたい場合は、汚さないためにも、艶出しもしくはつや消しどちらかのニスは塗っておくのがいいです。

使うもの

ニスを塗るときに使うものは以下の3点。

  • つや出しニス
  • 手を汚したくない場合はゴム手袋やピンセットなど
  • 机を汚したくない場合は粘土板やアルミホイル、紙などを敷く

手を汚したくない人は、汚れてもいいサランラップやアルミホイルなどを使ってニスを塗るか、クロワッサンを持つ方の手にゴム手袋などをつけてニスを塗りましょう。

ちなみにティッシュは絶対だめです。
ニスは、塗ってしばらくたつとべたべたしてきます。ですのでティッシュをくっつけると、作品にそのままティッシュがくっついてなかなかとれないなんてことになりかねません。やめておきましょう。

やり方

つや出しニスも、先ほどこげ茶を塗った時のように、盛り上がっている部分に重点的にニスを塗るイメージで行うと、よりクロワッサンらしさがでます。

とはいっても、全体的にニスを薄く塗るようなイメージで大丈夫です。
ニスを塗りすぎてしまうとテッカテカになってしまうので、少なすぎず多すぎずの量を塗っていきます。

よくわからない場合は、塗りすぎないようにする、ということだけを気を付けて塗っていけば大丈夫です。
塗りすぎてはもうどうしようもありませんが、ツヤ感が足りない分いにはあとから塗り足せばいいのです。

乾燥させて完成

ニスを塗り終えたら、しっかりと乾燥させます。
乾燥させたら完成です!

乾燥時間はお使いの粘土やお部屋の環境にもよりますが、大体1日ほどみておけばばっちり乾燥するはずです。
湿度が多かったり、不安な場合には2、3日乾燥させておけば十分乾燥するでしょう。

お急ぎの場合は、1~2時間ほどでニスは乾燥するはずです。

乾燥させると、あれだけべとべとしていたニスもすっかり硬化してツヤツヤになります。
ニスを塗っているので、どれだけ触っても塗料が落ちてくることもありません。
安心して飾ったり遊んだりできます。

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