ドールのヘッドにメイク・アイペイントをする際に、私が普段使っている道具を紹介します。
「自分でドールヘッドにメイクしたい!」
「アイペイントしてみたい!」
という人の参考になったら幸い(`・ω・´)
ここでは、主に以下のようなことについて紹介します。
気になる項目をクリックすると、そこから目を通すことができますよ。
なおここで紹介している道具は、主に以下のドールヘッドのメイク・アイペをする際に使っています。ご参考までに!
実際にメイクしているヘッド
- 1/12サイズのヘッドのメイク(mini sweets dollヘッドなど)
- 1/6サイズのヘッドのメイク
- 1/6サイズのヘッドのアイペイント(ピュアニーモ・オビツヘッドなど)
- 1/3サイズのヘッドのメイク(DDやMSDなど)
とりあえず道具を一通りそろえてしまえさえすれば、1/12の小さなヘッドから1/3サイズの手のひらいっぱいなサイズのヘッドまで、サイズ感を問わずメイク・アイペできるようになります。
メイクとアイペの違い
道具の紹介をする前に、前置きとしてドールのヘッドのメイクとアイペの違いについて軽く触れておきます。
「ドールメイクはしたいけどアイペって何…?」という方向けですので、分かるよ!という場合は読み飛ばしてくださいませ。
メイクとアイペの違い、もっと詳しく知っときたい!という方は、以下の場所でこってり説明しています。
カスタムドールを始める前に、とりあえずいろいろ知っておきたいなんて時にはぜひ参考にしてみてくださいませ。
ヘッドメイクとは
まず、ヘッド「メイク」とは、アイホールが開いているドールヘッドに施されるものです。
アイホールというのは、目の穴のこと。
なので「アイホールのあるヘッド」というのはつまり、アイホールに別途用意したアイ(眼球)を入れ込むことで、ヘッドのお顔を完成させるタイプのドールヘッドのことを指します。
ちなみにドールアイは自分で作ることもできるよ。
作るにはUVレジンを使うよ。
アイホールをガイドにできる
ヘッドにアイホールという穴が開いているので、絵を描くことが苦手な人であっても、アイホールの形をガイドとしてメイクを施していくことでいい感じにお顔が仕上がる可能性が高いのが特徴です。
また、アイホールが開いていて、なおかつ鼻や唇の造形がしっかりとしているヘッドであれば、それこそ本当に顔にメイクを施す感覚でメイクをしていくことになります。
リップにグロスを塗ったり、チークを顔全体に薄くなじませたりなどなど。
ヘッド「メイク」といわれるゆえんだね。
アイホールのあいているヘッドは自分で瞳の部分を描かなくてよいという反面、目の形がアイホールによってある程度決められてしまっているという特徴もあります。
アイホールの位置によっても、大人っぽいヘッドなのか、幼い顔つきのヘッドなのか、ある程度決まってきてしまいます。
こういった特徴から、瞳の色や雰囲気、視線の向きなどをいろいろと変えて楽しみたいという場合には、アイホールの空いているヘッドがおすすめ。
アイペとは
「アイペ」というのは、アイペイントの略称です。
アイペイントというのは、ヘッドに穴なども開いていない、のっぺらぼうのドールヘッドに自分で自ら筆などで目を描きこんでいくタイプのものです。
こちらは直接ヘッドに目を描きこむため、後から目の色や瞳の雰囲気・視線の向きを変えたいと思っても、変更を加えるのがなかなか難しいのが特徴。
でも筆さえあれば自分好みの形・位置・色・雰囲気の目を描くことができるので、アイホールが開いているヘッドよりも自由度はぐっと高いです。
ツリ目、たれ目、大人っぽい顔、子供っぽい顔などなど……。
アイペの場合は、ヘッドひとつあればなんでもござれだよ。
瞳も筆で描く
ドールヘッドのアイペは、瞳の部分も基本的には筆で描いていきます。
アイホールのあるヘッドのレジン瞳のようなキラキラ感を出すのは難しいですが、その反面、好きな目の形や大きさ、色や瞳の中のデザインなどを自分で描くことができる自由度の高さがあります。
アイペタイプのヘッドで、どうしてもその時々で視線の向きを変えたい場合は、同じヘッドを複数個用意して、視線や表情違いのヘッドを作るという手もあります。
また、アイホールのあるヘッドとちがい、植毛ヘッドが多い点も特徴のひとつです。
なので植毛ヘッドでは、ドールで遊んでいる最中にウィッグが外れたり、ズレたりするといったことがありません。
植毛ヘッドであっても、やろうと思えばウィッグを被せることもできます。
もっと詳しく知っておきたい方はこちらもぜひ。
メイク・アイペで使用する道具一覧
ここからは、ヘッドメイク・アイペイントをする上で普段使っている道具たちを紹介していきます。
まずはざっくりと、道具を一覧でまとめるとこんな感じ。
上の写真内の道具の名称は以下の通りです。名称は、画像内の番号とそれぞれ対応しています。
- 筆(平筆・パステル用)
- 筆(面相筆・描画用)
- カッター
- 造形村の下書きペン
- 造形村のメイクパステル
- ペーパーパレット
- 造形村の絵の具(アクリル絵の具でもOK)
- Mr.カラーうすめ液(メイクを落とすときに使う)
- うすめ液(絵の具に使う)
- 筆洗いバケツ
- 使い捨ての小皿(プラスチック製)
- スポンジ
- アイシャドウチップ
- 綿棒・コットン
- カッターマット
写真内にはないけど、普段使っているものは以下の道具。
- 手袋(布製)
- ティッシュ
- チークブラシ(大きなヘッドに使うことがある)
- ごみ袋
- 割りばし(メイクではなくアイペイントの場合に使う)
- 造形村のフィニッシングパウダースプレー
赤字で書いてあるものは、ヘッドメイクをする際に必須級で必要になるものです。
「とりあえず試しにヘッドメイクをしてみたい!」という場合には、赤色で書いてあるものだけを買い揃えればメイクをすることができます。
ここからは、それぞれの道具について、用途別に分けながら詳しく説明していきます。
描くために必要な道具
まずはヘッドメイクやアイペイントでお顔を描いていく上で必要になってくる道具についてのあれこれを紹介していきます。
絵の具とか筆とかパステルとか、そこらへんのものです。
描くために必要な道具
上記のリンクをクリックすると、読みたい箇所から目を通すことができます。
上記のものは、メイク・アイペにおいてなくてはならない道具になります。
お家にすでにあるもので代用できる場合もあるので、全てを買いそろえないといけないわけではないです。
絵の具
ドールさんのヘッドメイクをするためには、絵の具がないことには始まりません。
私は造形村から販売されている絵の具セットを使ってるよ。
ドールのメイクに使われる絵の具は、アクリル絵の具が主流です。
造形村の絵の具でなくても、アクリル絵の具であれば大丈夫です。
ちなみに、ドール界隈でよく使われているのはリキテックスというアクリル絵の具です。
水彩画をやったことのある人なら、買いに行かなくても、お家にリキテックスの絵の具セットがあるかもしれません。
メイク用の絵の具を買える場所
アクリル絵の具は、世界堂などの画材屋さんで買うことができます。
リキテックスも、画材屋さんに行けば大体売られています。
なおリキテックスに関しては、アゾンなどのドール販売店でも販売している場合があります。
店舗によって取り扱いのあるお店とないお店もあるので、何かの用事で立ち寄ることがあったらついでに探してみるのもおすすめです。
「リキテックスを買う」と決まっているのであれば、通販でサクッと買ってしまうのも手間がなくておすすめ。
造形村の絵の具は、ボークスのお店で販売されています。
造形村の肌色セットがつよい
ちなみに、私が造形村の絵の具を使っている一番の理由としては、いい感じの肌色が揃っているからです。
ドールメイク・アイペにおいて、肌色っぽい色は鬼のように使う色です。
そんな主線ともなる色を、自分でいちから調合しなくても、チューブから出すだけでいいのでザ・簡単です。
チューブから出すだけなので、パレット上の絵の具が乾いてしまっても、同じ色を作れているかどうかの心配をせずにさくさくメイクすることができます。
そんなわけなので、絵の具の色の調合が苦手な人は、肌色のセットだけでも造形村の絵の具を使うのがおすすめです。
ノーマル肌だけじゃなくて、褐色肌のドールさんにも十分使える色が揃っててめっちゃベンリ
ネックなのは、絵の具のボトルが小さいことでしょうか。
ボトルが小さめなので、いつももったいぶって使っています……が、ちょっとずつパレットに出しながらうすめ液でしっかりうすめて使っていれば結構持つ気もします。
絵の具を切らしてしまうことが心配な場合は、2セットくらい買っておくと安心です。
ちなみに造形村の絵の具セットは、うすめ液もついてきます。いいね。
なおうすめ液は大きなボトルでも販売しているので、じゃぶじゃぶ使いたい場合はそちらもおすすめ。
うすめ液
絵の具と並んでよく使うのがうすめ液です。
うすめ液は、チューブから出した絵の具に混ぜて使うための無色透明の液体のことです。
うすめ液を使う理由は、絵の具の筆ムラをなくすため。
チューブから出した絵の具をそのまま筆につけてヘッドメイクをすると、絵の具が硬いため筆ムラができてしまいます。
筆ムラとは、筆の跡が目視できるレベルででこぼこと残ってしまう状態のことです。
市販で売られているヘッドのように、ムラが全くないスムーズでキレイな線を描きたいのであれば、うすめ液で絵の具をうすめるという作業は必須です。
なので、できる限り低予算でヘッドメイクをしたい場合は用意しなくてもいいかもしれません。
なおうすめ液はシンナーです。
絵の具の乾きが気になる場合
ヘッドメイクやアイペをしていると、絵の具の乾きが早くて絵の具がもったいない……と思うこともあるはず。
そんなときは絵の具の乾きを遅くする液体を使うといいです。
私は造形村から販売されているうすめ液を使っていますが、これを使いきったら「スロードライブレンディング」を使う予定です。
これもうすめ液のように絵の具の伸びをよくしてくれるものですが、さらに絵の具が乾く速度も遅くしてくれる液体です。
じわじわお顔を描いていると、けっこうな速度で絵の具が乾いてしまうのだ……。
スロードライブレンディングは、うすめ液とちがって、若干白く濁っていて粘度のある液体になっています。
うすめ液を使っていて、パレット上の絵の具の乾きが気になる場合は、うすめ液の代わりにこちらを試してみるのもいいかもしれません。
Mr.カラーうすめ液
Mr.カラーうすめ液。
こちらのうすめ液は、絵の具でヘッドに描いた線やパステルなどを除去するための液体です。
マッキーペンの親玉みたいな、とにかく強いシンナーのにおいがします。
メイクを除去する際に使う
Mr.カラーうすめ液の使いどころとしては、メイクの最中に間違ったり気に入らなかったりして消したくなった箇所に使います。
綿棒やコットンにうすめ液をしみこませて、消したい箇所をこすったりポンポンしたりして線をこすり落とすイメージです。
また、すでにメイク済みのヘッドのメイクを全部消したい際にも使います。
最後の仕上げに吹いたりするコーティングスプレーも含めて、メイク全部をきれいに除去してくれます。
Mr.カラーうすめ液は、ヘッドのメイクを落とすものと思っていてもらえたらいいです。
なので、メイクやアイペをしていく上では必須の道具になります。
これがないと、ヘッドに描いた線が消せなくて困っちゃいます。
ガイアノーツの「うすめ液モデライト(T-07))」というメイク除去剤はにおいが少ないとのこと。
シンナーの匂いが苦手!という人にはこっちがおすすめかもしれません。
パステル
絵の具と並んでなくてはならない画材その2、パステルさんです。
絵の具と一緒にパステルも買いそろえておこう。
パステルの使いどころとしては、ほっぺのチークや、唇、目元やまぶたなどなど、ふんわりとした優しい赤色をさしたい場所によく使います。
パステルは主にはチークとして使う場面が多いはずなので、どんな色のチークをいれたいかでパステルの色を選ぶといいかもしれません。
とはいえ、実際に削ってヘッドの肌色の上に色をのせてみないと、実際にはどんな色味がでるのかはなかなかイメージが掴みにくかったりもするので、迷ったときはとりあえず試してみるのもおすすめ。
ちなみに、私は造形村から販売されているパステルを使っています。
理由は、絵の具と一緒で、ヘッドメイクにちょうどいい感じの色味が揃ってそうだったから。
チークに使いがちな赤色だけでも何種類も用意されています。
他にも、肌色に近いイイ感じのオレンジ色もお気に入り。よく使います。
買える場所
パステルは、プラモデル系の道具や画材を取り扱っているお店でも購入することができます。
アゾンなどのドール販売店舗でも、ヘッドメイク用のパステルを取り扱っているのを見かけます。
造形村のパステルが欲しい場合は、ボークス店舗に行きましょう。
パステルの使い方
パステルは、基本的にはその都度ヤスリなどで削って、削りだした粉を使って色をのせていきます。
そうして削った粉を、コットンや綿棒、アイシャドウチップなんかにつけて、それをヘッドにぽんぽんと軽く当ててちょっとずつ色を出していく、といった感じの使い方。
私は手を汚したくないがモットーなので、パステルはケースに収納したまま、パステルの表面をカッターで軽くこすって削って使っています。
でもヤスリでちゃんと削ったほうがきめ細かなパステルの粉が出るはずなので、パステルのムラを絶対おさえたい人や真面目にやりたい人はヤスリで削ったほうがいいです。
パレット・筆洗いバケツ
パレットや筆洗いバケツ。
ここらへんは、メイクに限らず絵の具を使う際には一緒に用意したいおなじみのものですね。
パレット
パレットは、洗って何度も使えるタイプのパレットや、使い捨てのペーパーパレットなどいろいろあります。
材質も、陶器のものやプラスチックのものなどなど。
お好みのものを選んでください。
私のおすすめは、断然ペーパーパレットです。
面積の広いペーパーパレットであれば、机の汚れ防止にもなって何かと便利です。
なのですが、広いペーパーパレットほど、パレット上の乾ききっていない絵の具に、腕や手、ヘッド、植毛ヘッドの髪などがうっかり触れる可能性も大きくなります。そこだけはどうか気を付けてください。
また、パレットとして、使い捨ての小皿などもオススメ。
プラモデル系の道具を取り扱っている道具屋さんに売られています。
私はこの小皿にうすめ液を入れて筆に含ませ、ペーパーパレット上で絵の具と混ぜて使う、といった使い方をしています。
小皿は個人のお好みでなので、なくても全然大丈夫。
筆洗いバケツ
筆洗いバケツは、筆と絵の具を使うのなら必須です。
とはいえ、別にバケツを買う必要はないです。
例えば空の2リットルペットボトルを3分の1サイズにカットして、そこに水を入れれば筆洗いバケツとして使えます。
背の高めなお菓子の缶なんかも筆洗いバケツにできそう。
個人的におすすめなのは部屋が分かれている筆洗いバケツです。
少なくとも2部屋に分かれているバケツであれば、「筆を洗う用」と「ヘッドの下書き線を消すためのキレイな水用」の2つの用途に使えて便利です。
もしペットボトルを切って水洗いバケツにする場合は、筆の長さを考慮しながら行うのがおすすめ。
というのも、筆の長さと比べて、全体の高さがかなり低いバケツにしてしまうと、筆の重さでペットボトルの中に入れた筆が外側に倒れてくることがあるからです。
最低でもこれくらいの高さがあれば、筆を中に入れたときに安定するはずです。
下書きペン
下書きペンは、アイペをする際にはほとんど必須ともいえます。
一方でヘッドメイクの場合には、慣れてきたら使わないことも多いですし、下書きペンではなくあえて薄い色の絵の具で下書きを行うこともあります。
私はメイクの時は、あんまり下書きペンは使わないよ。
下書きペンは、アイペをする際にどんなお顔を描こうかの下書きをする際に使うペンです。
普通のペンと何が違うのかというと、水で簡単に落とせるという点。
使い方としては、下書きペンで大体のあたりをとった線を、絵の具でなぞるように描いてお顔を描いていく、といった流れです。
下書きの線がいらなくなったら、水を含ませた綿棒などでぽんぽんと軽くたたくだけで、絵の具で描いた部分はそのままに、下書きの線だけがきれいに消えます。とっても便利。
私は造形村で販売されている下書きペンを使っていますが、水で簡単に落とせればなんでもいいです。
なので水彩色鉛筆でもOK。
水彩色鉛筆では色が薄すぎて下書きがし辛いという場合は造形村の下書きペンがおすすめです。
下書きペンを買える場所
造形村の下書きペンは、ボークスの店舗で購入することができます。
水彩色鉛筆は、世界堂などの画材屋さんはもちろん、文房具店でも取り扱いをしているお店もよく見かけます。
筆(絵の具用とパステル用)
これまたヘッドメイクで必須級の道具のひとつ。筆です。
筆は、絵の具にはもちろん、パステルをヘッドにのせるときにも使えます。
ここでは、「主に絵の具に使っている筆(=面相筆)」と、「パステル用に使う筆」の2つに分けて紹介します。
なお、絵の具に使う筆は必須の道具ですが、パステル用に使う筆はメイク・アイペにおいて必須ではないので揃えなくても大丈夫です。
私が普段愛用している筆はこの3本!
- タミヤの面相筆(タミヤモデリングブラシPROⅡ)
- 造形村筆7号
- 平筆(パステル用)
とはいっても、面相筆1本でもメイク・アイペをすることができるので、予算に限りがある場合は絵の具用の筆の1本(面相筆)さえ手元にあれば問題ありません。
ただ、書き心地や線の太さなど、何かしらで困った時に、複数の筆があれば便利といえば便利ではあります。
絵の具用の筆
まずは主に絵の具に使っている筆の紹介です。
面相筆
1/6や1/12などの小さなドールのメイクやアイペをしたい!という場合には必須な面相筆!
とにかく細く繊細な線が引きたいのであれば、メイク・アイペをする際には最低でも1本は面相筆を用意しておきましょう。
特に1/6などの小さなヘッドサイズのドールさんのメイクやアイペをする時には、面相筆でないときれいな細い線を引くことはかなり難しいかと思われます。
私は「タミヤモデリングブラシPROⅡ」という面相筆を愛用しまくっています。
ほんとに使い勝手がいいです。
タミヤモデリングブラシPROⅡは、特に1/6サイズドールのヘッドのメイクやアイペイントをする際にめちゃくちゃ愛用しています。
もちろん、手のひらサイズな1/12サイズのヘッドのメイクにもばっちり使えます。
また、筆先はすんごく細いですが、大きめな1/3サイズのヘッドのメイクに使っても使い勝手はいい感じです。
ただし、1/3ヘッドで太い線を一気に描きたい!という場面ではどうしても不向きかもしれません。
とにかく繊細な細い線をたくさん引きたいんだ!という場合には面相筆は1本あると大いに助かるはず。
筆を買える場所
プラモデルなどを取り扱っている画材屋さんに行くと、迷ってしまうほど様々な面相筆が売られています。
ですので、世界堂などの画材屋さんで思い描く細さの面相筆が見当たらない場合は、プラモデル関連を扱っている画材屋さんにぜひ行ってみてください。
予算に余裕がある人は、何本か買ってみて自分好みの面相筆を見つけるのもおすすめ。
個人的には、ドールメイク・アイペにおいて一番大事なのは筆だと思ってるよ。
(予算全部ここに割いてもいいかもしれない)
「なんか細くていい感じの線がいまいち引けない……」なんていう時も、自分の慣れもあるかもですが、やんわりと筆を疑ってみると解決するかもしれません。
私は筆を変えることで解決したことがあるので念のために書き置き。
造形村の筆
造形村の筆は、主に1/3サイズ(大きめ)なサイズのヘッドのメイクをする際に使っています。
つまり、SDとかMSD、DDとかのヘッドですね。
造形村の筆なので、ボークス店舗で購入することができます。
ちなみに、私は7号の筆を使っています。
造形村の筆には何号何号といろいろなサイズの筆が販売されているのですが、この7号はメイク師さんの中でもよく使われているサイズの筆とのこと。
ほどよく絵の具を含んでくれるのに、いい感じに繊細な線を描くことができるので気に入ってます。
平筆
平筆は、パステルをのせる時に、チークブラシのような使い方でよく使います。
パステルの粉を筆先にちょんちょんとつけて、ヘッドにさささっと軽く当てるような感じ。
これは特に、1/6ドールのヘッドのまぶた部分や目のフチ、眉毛などに多用してます。すっごく便利です。
便利ですが、絶対に揃えないといけない道具ではありません。お好みでどうぞ。
また、平筆は1/3のヘッドメイクをする際にも使えます。
面相筆では描けない、太い線をすっと引きたいときなどに平筆を使います。
一方で、1/6など小さなヘッドのメイクには使うことはないです。
パステルは綿棒などでも乗せることができるので、平筆は必須の道具ではないです。
平筆は世界堂などの画材屋さんでよく売られているものを使っています。
1/6のドールさんのチークや目元に使う用で選ぶのであれば、できるだけ横幅サイズの小さい平筆がおすすめ。
パステル用の筆
主にパステルを乗せるときに使っている筆・道具はこちら。
- チークブラシ
- アイシャドウチップ
- 綿棒・コットン
- 平筆
平筆に関しては、すぐ上の項目の「パステル用の筆」のところで触れていますので、そちらに目を通していただけたら幸い!
上記のもの全てを揃える必要は全くありません。
パステルに関しては、綿棒もしくはコットンさえあれば十分です。
ただ、綿棒などを使っていて、もっと繊細な薄い色でパステルを乗せたい!などと思った時には平筆やアイシャドウチップなどなどを揃えたくなるかもしれません。
チークブラシ
チークブラシは、その名の通りチークブラシです。
私は、無印で買った人間用のものを使っています。
チークブラシは、主に1/3ヘッドに対して、全体的にパステルの色を使いたいときに使います。
なおコットンでも代用可能です。
チークブラシがあれば、均等に広い範囲にパステルの色をのせることができます。
あったら便利かな、という程度なのでなくても全然問題ないです。
「ヘッドの全体にパステルでほんのり色味をつけたい!」という予定のある場合は、チークブラシがあると便利かもしれません。
アイシャドウチップ
アイシャドウチップは、濃いめにパステルをのせたいときに使っています。
綿棒で代用も可能です。
私は、綿棒よりもアイシャドウチップのほうがきめ細やかにパステルがのる気がするので使っています。
ちなみに今使っているアイシャドウチップも無印のものです。
メイク用品を買わなくても、アイシャドウチップだけがまとめられて3本入りセットなどで売っています。
また、綿棒だと使っているうちにだんだんと先端がつぶれてかたくなってきます。
そうなるとパステルの乗りも、なんだかこすりつけました感が満載になってきてしまいます。これもアイシャドウチップを使っている理由のひとつです。
体感的にアイシャドウチップの方が長いこと使い続けられる気がします。
もちろん、綿棒にもいろいろな会社のものがあるので、どんな綿棒を使うかにもよるとは思いますが……。
また、アイシャドウチップは綿棒とちがって側面が細くなっているので、細かい場所にパステルをのせたい時なんかには使い勝手もいいです。
はじめは綿棒でパステルをのせてみて、なんだか先端がつぶれるなとか、なんかいい感じに色が乗らないなあと感じてからアイシャドウチップを試してみるのもおすすめ。
綿棒・コットン
第2の筆といっても過言ではないもの。綿棒とコットンです。
あとは上記でも触れたアイシャドウチップもおすすめ。
特に綿棒は息を吸うようにたくさん使います。
普段自分が使っている綿棒をドールのメイク用に使うのもいいですが、あまりに減りが早いので、メイク用に安くて大量に入っているお徳用綿棒を買っておくといいです。
綿棒
私が普段使っている綿棒は、この3つのタイプ。
- ふわふわコットンタイプの綿棒(耳掃除によく使われるもの)
- 先端がとがっている硬い綿棒
- 先端が平たくなっている硬い綿棒
試しにヘッドメイクをしてみたい!という場合は、よく耳掃除で使われる普通のコットンタイプの綿棒だけがあれば大丈夫です。
2種類の硬い綿棒は、パステルというよりも主にメイクを落とす際によく使います。
コットンタイプの綿棒
コットンタイプの綿棒は、パステルのほかにもメイクを落とす際にも多用します。
特にアイペの際の眉や口などにしょっちゅう使います。
なので、とりあえずコットンタイプの綿棒だけは用意しておきましょう。
慣れないうちは、修正のために大量に綿棒を使ったよ。
特にアイペイントで。
描いた線を何度も修正する予感がする場合は、アイペ用に安くて大量に入っているお徳用綿棒を買っておくと、もったいない気持ちがだいぶ和らぐのでおすすめです。
また、コットンタイプの綿棒はパステルをヘッドに乗せる際にも多用します。
パステルの色が綿棒上で混ざらないように、パステルの色ごとに綿棒を使うことになります。
そんなわけなので、やっぱり綿棒はいくらあっても困らないです。
お家に使う予定のないアイシャドウチップが眠っているのであれば、ぜひお試しあれ。
硬い綿棒
私が普段使っている硬い綿棒は、この2種類。
- 先端がとがっている硬い綿棒
- 先端が平たくなっている硬い綿棒
上記どちらも、プラモデルなどを扱っている道具屋さんで取り扱いがあります。
探すのが面倒な場合は、通販でさくっと買ってしまうのもおすすめ。
というのも、先端が硬いタイプの綿棒なので、人の耳に使うには適していないからです。
メイク自体はコットンタイプの綿棒さえあれば問題なくできますが、もし可能であれば、「先端がとがっているタイプの綿棒」も用意しておくと、細かい部分の修正に大変役に立つのでおすすめ。
例えば、うっかり手に力がこもって眉毛の線が太くなってしまった時や、まつげのラインが微妙に歪んでしまった時などなど。
先端の細い硬い綿棒があると、うすめ液をつけて線を削り落とすことが比較的簡単にできます。
ですので、筆で細い線を描く自信がない、という場合にはとがっている綿棒も用意しておくと安心なのです。
一方で、先端が平たくなっている綿棒は、正直あまり使いません。
平たい綿棒は、1/3ヘッドで、唇の造形がしっかりあるタイプのヘッドの唇の溝のメイクを落とす際には重宝します。
コットン
コットンは、広範囲のメイクを落としたり、パステルをヘッドにのせる時に使います。
こちらも、メイク用に大量に入っているお徳用のコットンを用意しておくといいかもしれません。
でも個人的には、コットンよりも綿棒のほうが圧倒的に使う機会が多いよ。
コットンは、パステルをヘッドの広範囲にのせたい時に使えます。
綿棒は一度に小さな範囲しかコットンをのせることしかできないので、よりパステルムラをなくすという意味でも広い範囲にパステルをのせたい場合はコットンがおすすめです。
なので、1/6ヘッドなど、小さなサイズのヘッドに使うことはほとんどないです。
また、コットンはメイクを落とす際にもよく使います。
コットンをうすめ液で濡らして、メイクを落としたい箇所にしばらく置いてみたり、こすってみたりといった使い方をします。
「メイクを落とすのはティッシュでもいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、できればコットンがいいでしょう。
というのも、うすめ液で濡らしたティッシュでヘッドをこすると、高確率でティッシュがぽろぽろちぎれて細かいティッシュの粉が出てきます。それがヘッドに張り付きます。
使用しない筆や綿棒などで、ティッシュの粉をヘッドからきれいに取り除く作業が面倒でなければティッシュでもいいかもしれません……が、おすすめはしないでおきます。
どの場面でも使える道具
お顔を描くうえで、補助的に使える道具のあれやこれやです。
あったら便利だけどなくてもメイクはできるよという立場の物が多いですが、フィニッシングスプレーだけは必須級です。
フィニッシングスプレー
フィニッシングスプレーは、メイクの最中やメイクを終わらせた後に、ヘッドに吹き付けるものです。
もちろんアイペイントにも使います。
スプレーを吹ける環境じゃない場合やどうしても換気が難しい場合には、スプレーブースもおすすめ。詳しくは後述します。
スプレーの使いどころとしては、人によって変わってくるので一概には言えないですが、大体はメイク・アイペを終わらせたあとに仕上げとしてスプレーを吹きます。
メイクの最中に関しては、どのタイミングでスプレーを吹くかどうかは個人のお好みやメイクのスタイルなどにもよって変わってきます。
メイクの最初から最後まで一切スプレーはせずに、メイクを完成させた後に吹く人や、ちょっとでも描き進めたらスプレーをかける人まで様々です。
ちなみに私は、自分で楽しむだけのメイクの場合には、メイク最中にスプレーを吹くことはないです。
あんまりじゃんじゃか気軽にスプレーを吹ける環境でもないのもあるのですが……。
スプレーブースもオススメ
スプレーを吹くような環境じゃない!という場合や、換気がどうしても難しいという場合には、スプレーブースという選択肢もあります。
エアブラシを触ったことのある人なら耳にしたことがあるかもしれません。
スプレーブースは、室内にスプレーなどを行うブースを設置し、スプレーの飛沫などは吸い込んで屋外に出してくれるといったものです。
おおざっぱにいうと、キッチンの換気と同じようなイメージです。
スプレーブースを設置するには、吸い込んだ空気を屋外に排出するための管を窓に設置する必要があります。
ですので、作業スペースが窓際にある場合は設置がたやすいはずです。
一方で、窓際まで遠い場所に作業環境がある場合には、スプレーブースの設置は難しい可能性もあります。
手袋
手袋は、人間の手の汚れや脂などが、ドールのヘッドについてしまうのを防止するために使います。
つまり、素手で直接ドールのヘッドに触れたくない時に使います。
素材はゴム手袋、布製の手袋などなどお好みで。
手袋をつけたほうがいい理由としては、目には見えないものかもしれませんが、手の脂などがヘッドにつくことで、筆ムラやパステルムラの原因になったりします。
集中してメイクをしていると、けっこういろいろな角度にヘッドを傾けてみたり、光にあてて線の具合を確認してみたりと、ヘッドを掴む機会は多いものです。
なので、普段は手袋をしない場合でも、例えばコンテスト用のヘッドや誰かに譲渡する予定のヘッドなど、少しでもきれいにメイクを仕上げたい!という時にはつけたほうがいいです。
ちなみに、私は布製の白い手袋を使っています。
汚れたら洗えるし、ゴム製とちがって手袋の中がムレることがないので長時間つけていても快適です。
布手袋をしていると、意外とヘッドにのせたパステルなどが手袋にくっついていたりするので、手が汚れるのを防止する点でも手袋はおすすめです。
カッターマット
カッターマットは、机の上が汚れるのを防ぐために使っています。
新聞紙などでも全然いいですが、ヘッドに新聞紙の黒インクが付着する可能性もあるので、ヘッドが接する箇所だけはコピー用紙などを敷くなどして気を付けた方がいいかもしれません。
メイク・アイペをしていると、よくパステルがついたままの綿棒をそこらへんに置いたり、筆がパステル上から転がり落ちていったり、パステルを削ったあとのカッターを拭かずにそこらへんに置いたりなどなどがあります。
なので、汚れたものをとりあえず置いておいても大丈夫な場所があるといろいろと気を使わなくてメイクに集中できます。
スポンジ
スポンジは、メイク真っ最中のドールのヘッドを置くために使っています。
なくても全然大丈夫ですが、メイク中のヘッドをしっかりと安定させることができて大変便利です。ほんとに便利です。
なお、筆の水気を落とすのにも使えます。
スポンジは、ヘッドに力をこめすぎて、机とおさえの手の間でヘッドが歪んでしまうことが多々ある!という方にはおすすめです。
アイペなどのヘッドは素材が柔らかいですから、力をこめがちな場合はメイク中にヘッドの形が若干歪んでいる!なんて場合もないとも言い切れない気がします。
そんな場合には、スポンジの上にヘッドを置いてメイクをすれば、ヘッドが歪む前にスポンジが重みを吸収してくれるはずです。
また、机の上でおさえていたヘッドがうっかりすべり転がっていって、いろいろと台無しになった!なんてことも、スポンジがあれば防げるかもしれません。
まあこれはスポンジに限らず、滑り止めなどでも対応できそうです。
ティッシュ
ドールのメイク・アイペにおいてティッシュは結構使います。
例えば、洗った筆の水気を切る時や、手についた絵の具を拭きとるとき、下書きペンの線を消すために水で濡らしたヘッドの水気を切るときなどなど。
メイク・アイペを行う作業環境の傍らにティッシュを置いておくと何かと使う機会は多いはずです。
塗れているヘッドの水気を切る際に使うティッシュが水に溶ける素材のものだと、ティッシュが溶けてなんだかややこしいことになりそうなので……。
ごみ袋
いわずもがななごみ袋。
メイク・アイペをしていると、こまごまとしたゴミがいろいろ出てきます。
例えば、パステルをのせるために使った綿棒だったり、メイクを除去する際につかった綿棒やティッシュ、洗った筆の水気を取るために使い続けてよぼよぼになったティッシュなどなど。
もうこれは使わないな…となるまで使い古した使い捨ての道具はさくっと捨てちゃった方が作業場所がスッキリするのでおすすめです。
使わない綿棒やティッシュは早々と捨ててしまった方が、うっかり転がっていったヘッドにいらん色がついた!とか、植毛ヘッドの髪にうすめ液で濡らした綿棒がぺっとりと触れた!みたいなことも防げます。
また、うすめ液のシンナー臭が苦手!という場合には、シンナー系のものに浸した綿棒やコットンを捨てるごみ箱は蓋付きのものにするなどするといいかもしれません。
割りばし
割りばしは、アイペイントを施したヘッドを乾かす際に使います。
メイクを施したヘッドには使いません。
もっと厳密にいうと、割りばしは、植毛ヘッドなどの「ヘッドの後頭部にフタのないヘッド」のアイペやスプレーを乾かす際に使います。
後頭部にフタがないヘッドって、机に置いたとときに転がっていきそうで不安定なんだよね。
でも後頭部にフタのあるヘッドを乾かすときは、ヘッドをひっくり返せば安定するので、割りばしの出番はないように思います。
メイクやアイペは基本的には、ヘッドにボディをつけていない状態、いわゆる生首の状態で行います。
生首の状態のヘッドには、大体首のあるべき場所のところに穴が開いています。
その穴のところに、割りばしを突っ込んで、その割りばしをどこかにしっかり立てかけることでヘッドを乾かすというわけです。
棒きれの上に生首が刺さっている状態ですので見栄えはあまりよろしくないですが、ヘッドをどこかに置いて乾かすよりかはキレイに乾燥させることができるのでアイペイントをする予定の人には割りばしはおすすめです。
特に、フィニッシングスプレーのあとなどはヘッドがべたつく時もありますので、余計なゴミやチリをアイペを施したヘッドにつかないようにするためにも1組でも用意があるといいです。
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